Win32_PerfFormattedData_
PerfOS_Processor クラス - WMI Library
Win32_PerfFormattedData_
PerfOS_Processor クラスの説明
Processor パフォーマンス オブジェクトには、プロセッサの処理状況のアスペクトを計測するカウンターがあります。プロセッサは、算術および論理計算の実行、周辺機器の操作の初期化、プロセスのスレッドの実行を行うコンピューターの一部です。コンピューターには複数のプロセッサを実装可能です。プロセッサ オブジェクトは、各プロセッサをオブジェクトのインスタンスとして表します。
WMI Provider は、WmiPerfInst です。
プロパティ リスト
C1TransitionsPersec
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
CPU が、C1 低電力アイドル状態に入る率を表示します。CPU は、十分アイドルなとき C1 状態に入り、割り込みがあるとその状態から出ます。このカウンターは、最新の 2 つのサンプリングで監視した値の差をサンプリング間隔の時間で割った値を表示します。
C2TransitionsPersec
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
CPU が、C2 低電力アイドル状態に入る率を表示します。CPU は、十分アイドルなとき C2 状態に入り、割り込みがあるとその状態から出ます。このカウンターは、最新の 2 つのサンプリングで監視した値の差をサンプリング間隔の時間で割った値を表示します。
C3TransitionsPersec
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
CPU が、C3 低電力アイドル状態に入る率を表示します。CPU は、十分アイドルなとき C3 状態に入り、割り込みがあるとその状態から出ます。このカウンターは、最新の 2 つのサンプリングで監視した値の差をサンプリング間隔の時間で割った値を表示します。
Caption
Data Type: string
Access Type: Read Only
統計またはメトリックの簡単な説明 (1 行分の文字列) です。
Description
Data Type: string
Access Type: Read Only
統計またはメトリックの説明です。
DPCRate
Data Type: uint32
Access Type: Read Only
遅延プロシージャ呼び出し (DPC) がプロセッサ クロックのタイマー刻み間でプロセッサの DPC キューに追加される率です。DPC は、標準割り込みより低い優先順位で実行される割り込みです。各プロセッサにそれぞれの DPC キューがあります。このカウンターは、キュー内の DPC の数ではなく、DPC がキューに追加される率を計測します。このカウンターは、平均値ではなく最新の監視値のみを表示します。
DPCsQueuedPersec
Data Type: uint32
Access Type: Read Only
1 秒ごとに遅延プロシージャ呼び出し (DPC) が、プロセッサの DPC キューに追加される平均値です。DPC は、標準割り込みより低い優先順位で実行される割り込みです。各プロセッサにそれぞれの DPC キューがあります。このカウンターは、キュー内の DPC の数ではなく、DPC がキューに追加される率を計測します。このカウンターは、最新の 2 つのサンプリングで監視した値の差をサンプリング間隔の時間で割った値を表示します。
Frequency_Object
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
N/A
Frequency_PerfTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
N/A
Frequency_Sys100NS
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
N/A
InterruptsPersec
Data Type: uint32
Access Type: Read Only
ハードウェアの割り込みを、プロセッサが受信、処理した平均率を毎秒の回数で表したものです。遅延プロシージャ呼び出し (DPC) は含まれず、別にカウントされます。この値は、システム クロック、マウス、ディスク ドライバー、データ通信ライン、ネットワーク インターフェイス カードおよびそのほかの周辺機器など割り込みを発生するデバイスの処理状況を間接的に示します。これらデバイスによるプロセッサへの割り込みは、通常タスクが完了するときまたは注意を必要とするときに発生します。標準スレッドの実行は、割り込みの間は中断します。システム クロックのほとんどは、割り込み処理状況のバックグラウンドを作成しながら、10 ミリ秒ごとにプロセッサに割り込みます。サンプリング間隔の時間で分けられた、最新の 2 つのサンプリングで監視した値の差異が、カウンターに表示されます。
Name
Data Type: string
Access Type: Read Only
Name プロパティにより、統計またはメトリックを認識するラベルが定義されます。サブクラスの場合、プロパティは上書きされて Key プロパティとなります。
PercentC1Time
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
プロセッサが、C1 低電力アイドル状態にある時間をパーセントで表示します。% C1 Time は、プロセッサの全アイドル時間のサブセットです。C1 低電力アイドル状態で、プロセッサが全コンテキストを維持し、速やかに実行状態に戻ることが可能になります。C1 状態をサポートしていないシステムもあります。
PercentC2Time
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
プロセッサが、C2 低電力アイドル状態にある時間をパーセントで表示します。% C2 Time は、プロセッサの全アイドル時間のサブセットです。C2 低電力アイドル状態で、プロセッサがシステム キャッシュのコンテキストを維持することが可能になります。C2 電力状態は、C1 より低電力で、終了潜在時間の長い状態です。C2 状態をサポートしていないシステムもあります。
PercentC3Time
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
プロセッサが、C3 低電力アイドル状態にある時間をパーセントで表示します。% C3 Time は、プロセッサの全アイドル時間のサブセットです。C3 低電力アイドル状態では、プロセッサは、キャッシュの整合性を維持できません。C3 電力状態は、C2 より低電力で、終了潜在時間の長い状態です。C3 状態をサポートしていないシステムもあります。
PercentDPCTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
サンプリング間隔でプロセッサが遅延プロシージャ呼び出し (DPC) の受け取り、処理に費やした時間の割合をパーセントで表示します。DPC は標準割り込みより低い優先順位で実行する割り込みです。DPC は特権モードで実行するので、% DPC Time は % Privileged Time のコンポーネントです。これは別々にカウントされ、割り込みカウンターのコンポーネントではありません。このカウンターは、サンプリング時間の割合として平均ビジー時間を表示します。
PercentIdleTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
サンプリング間隔中に、プロセッサがアイドル状態になっている時間をパーセントで表示します。
PercentInterruptTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
サンプリング間隔でプロセッサがハードウェア割り込みを受け取り処理するために費やした時間の割合をパーセントで表示します。この値は、システム クロック、マウス、ディスク ドライバー、データ通信ライン、ネットワーク インターフェイス カードおよびそのほかの周辺機器など割り込みを発生するデバイスの処理状況を間接的に示します。これらデバイスによるプロセッサへの割り込みは、通常タスクが完了したときまたは注意を必要とするときに発生します。標準スレッドの実行は、割り込みの間は中断します。システム クロックのほとんどは、割り込み処理状況のバックグラウンドを作成しながら、10 ミリ秒ごとにプロセッサに割り込みます。このカウンターは、サンプリング時間の割合として平均ビジー時間を表示します。
PercentPrivilegedTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
プロセスのスレッドが特権モードでコード実行に費やした経過時間の割合をパーセントで表示します。Windows のシステム サービスは呼び出されると、システム専用データへアクセスするために、しばしば特権モードで実行します。これらのデータはユーザー モードで実行するスレッドのアクセスから保護されています。システムの呼び出しは、明示的に、またはページ フォールトや割り込みのように暗示的に行われる場合があります。以前のオペレーティング システムと異なり、Windows では、ユーザーおよび特権モードの伝統的な保護に加え、プロセス境界を使って、サブシステムを保護します。アプリケーションに代わって Windows が行う処理には、プロセス内の Privileged Time に加え、別のサブシステム プロセス内で現れるものもあります。
PercentProcessorTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
% Processor Time は、プロセッサがアイドル以外のスレッドを実行するために使用した経過時間の割合をパーセントで表示します。プロセッサがアイドル スレッドの実行に使用する時間の割合を計測し、その値を 100% から引いて算出します (各プロセッサには、実行するスレッドが他にない場合にサイクルを消費するアイドル スレッドがあります)。このカウンターはプロセッサの処理状況を示す主な指標で、サンプリング間隔で計測されたビジー時間の平均割合をパーセントで表示します。プロセッサがアイドル状態かどうかの判断は、システム時計の内部サンプリング間隔 (10 ミリ秒) で実行されます。そのため、現在の高速プロセッサでは、システム時計のサンプリング間隔の間に、プロセッサがスレッド処理に多くの時間を費やしている可能性があり、% Processor Time でプロセッサ使用量が少なく見積もられる場合があります。処理負荷に基づくタイマー アプリケーションは、サンプルが取得された直後にタイマーが通知されるため正確に計測されない可能性の高いアプリケーションの一例です。
PercentUserTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
ユーザー モードで経過した非アイドルのプロセッサ時間の割合をパーセントで表示します。 ユーザー モードは、アプリケーション、環境サブシステムおよび統合サブシステム向けに設計された制限付きの処理モードです。これとは別に、特権モードは、オペレーティング システム コンポーネント向けに設計され、ハードウェアとすべてのメモリに直接アクセスできます。オペレーティング システムは、アプリケーション スレッドを特権モードに切り替え、オペレーティング システム サービスにアクセスできるようにします。このカウンターは、サンプリング時間の割合として平均ビジー時間を表示します。
Timestamp_Object
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
N/A
Timestamp_PerfTime
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
N/A
Timestamp_Sys100NS
Data Type: uint64
Access Type: Read Only
N/A
メソッド リスト
Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor クラスにはメソッドはありません。
WQL サンプル (e.g. VB/C#/PowerShell)
SELECT * FROM Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor
VB6/VBS
SWbemServices クラスの ExecQuery メソッドから WQL を実行可能です。
Set oClassSet = Service.ExecQuery("SELECT * FROM Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor")
または下記のような記述でも実行可能です。
Set oClassSet = GetObject("winmgmts:\\.\root\cimv2").ExecQuery("SELECT * FROM Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor")
VB.Net
ObjectQuery クラスの QueryString プロパティに WQL を設定し、ManagementObjectSearcher クラスの Get メソッドから WQL を実行可能です。
oSearcher.Query.QueryString = "SELECT * FROM Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor"
oClass = oSearcher.Get
C#.Net
ObjectQuery クラスの QueryString プロパティに WQL を設定し、ManagementObjectSearcher クラスの Get メソッドから WQL を実行可能です。
oSearcher.Query.QueryString = "SELECT * FROM Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor"
oClass = oSearcher.Get();
PowerShell
Get-WmiObject コマンドレットの query オプションを指定し WQL を実行可能です。
Get-WmiObject -query "SELECT * FROM Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor"
またはクラス名を直接指定する実行方法もあります。
Get-WmiObject Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor
このサイトの情報について
このコンテンツは WMI の各コンポーネントが持っている Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor クラス情報を参照・抽出しリファレンスとして作成・提供しています。
参照した WMI の名前空間は root/CIMV2、書き出し環境は Windows 10 になります。
WMI の使い方 (VB6, VBS, VBA, VB.NET, VC#, PowerShell を対象) に関しては WMI Step も参考にしてみてください。(WMI 初心者・入門編としてもおすすめです。)
各種言語を使用した WMI を使用するたたき台としてソーステンプレートも公開しています。プログラム/スクリプト作成時に役立てば…と思っています。
今後各 WMI Class をサポートしている OS の種類を掲載する予定です。
予定OS: Windows XP/Windows Vista/Windows 7/Windows 8/Windows 10/Windows Server 2003/Windows Server 2003 R2/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2